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PA+++とPA++++の実際の違い — 紫外線A遮断等級完全解説

公開日: 2026-05-31 · 読了目安 11分

要約: 日焼け止めのラベルにはSPFの数字と一緒にPA+++、PA++++のような表示が書かれています。SKINROUTEが、PAグレードが何を意味するのか、PA+++とPA++++は実際どれくらい違うのか、生活に合わせてどのグレードを選べばよいかを整理しました。

核心的な答え

PAは日焼け止めが紫外線A(UVA)をどれだけ防ぐかを示すグレードで、+が1つ増えるごとに基準となるPPD値が2倍ずつ高くなります。通勤のような日常には多くの場合PA+++で十分ですが、屋外に長くいたりシミ・光老化が気になる場合はPA++++がより頼もしいです。

  • SPFはUVB(日焼け)、PAはUVA(光老化・色素沈着)対策を示します
  • UVAは雲やガラス窓をかなり通過するため、曇りの日や室内の窓際でも届きます
  • グレードよりも十分な量と2時間おきの塗り直しのほうが実際の防御力を大きく左右します

日焼け止めのラベルにはSPFの数字と一緒にPA+++、PA++++のような表示が書かれています。SKINROUTEが、PAグレードが何を意味するのか、PA+++とPA++++は実際どれくらい違うのか、生活に合わせてどのグレードを選べばよいかを整理しました。

PA指数とは何か

PA(Protection Grade of UVA)は日本で始まり韓国でも使われているUVA対策グレードです。グレードはPPD(Persistent Pigment Darkening)という値で決まります。PPDはUVAを浴びたときに皮膚が黒ずむ反応を基準に、日焼け止めを塗ったときに同じ反応が出るまでにUVAが何倍必要になるかを示します。

PAグレードPPD値UVA対策の程度
PA+2以上4未満あり
PA++4以上8未満普通
PA+++8以上16未満高い
PA++++16以上非常に高い

PPD8を「8倍遅く焼ける」という時間の概念で理解しやすいですが、同じ条件で皮膚に届くUVAが約1/8に減るという意味で見るほうが正確です。SPFを「何分もつ」という時間で計算してはいけないのと同じ理由です。SPFの数字が意味することはSPF・PA指数まるごと解説に整理しています。

SPFとPAの違い

SPF vs PA

SPFPA
防ぐ紫外線紫外線B(UVB)紫外線A(UVA)
皮膚への影響日焼け(サンバーン)、赤みしわ・弾力低下のような光老化、色素沈着
測定基準皮膚が赤くなり始める紫外線量皮膚が黒ずむ反応が現れる紫外線量
届く深さ主に表皮真皮まで
季節・時間差夏の日中に最も強い1年中比較的均一に届く
ガラス窓ほとんど遮られるかなり通過する

UVBは夏の日中に強く皮膚を赤く焼く一方、UVAは季節による差が比較的小さく雲やガラス窓をかなり通過します。UVAが皮膚の奥深くまで届いて光老化を早めるという研究がまとめられています。日焼けした感覚がないからといってUVAが届いていないわけではないため、窓際の席で長く仕事をしたり運転をよくする人もPAグレードを気にする必要があります。

PA+++とPA++++の実際の差

PA+++はPPD8以上、PA++++はPPD16以上なので、基準だけを見るとUVA対策力は約2倍の差があります。ただしこの値は実験室での基準量を塗ったときの結果なので、実際の防御力は塗る量と塗り直しの習慣によって大きく変わります。

  • PA+++: 通勤、短い外出、室内生活のように紫外線に長く当たらない日には十分な場合が多いです。
  • PA++++: 屋外活動、長距離運転、登山・水遊びのように露出が長い日や、シミ・くすみ・光老化が気になるときにより頼もしいです。

米国皮膚科学会(AAD)は紫外線AとBを一緒に防ぐBroad Spectrum製品のうちSPF30以上を選び、水遊びをしたり汗をかいたりするときは耐水性(Water Resistant)製品を使うよう勧めています。これを生活シーンに合わせて整理すると次のとおりです。

状況SPFPA
室内勤務(窓際の席)30以上PA+++以上
通勤・短い外出30以上PA+++以上
長距離運転50PA++++
登山・ゴルフなど長い屋外活動50+PA++++
ビーチ・水泳50+耐水性PA++++

国別のUVA対策表示

海外ブランドや個人輸入の日焼け止めにはPA表示がない場合が多いです。国によってUVA対策の表示方法が違うためです。

国別のUVA対策表示

表示意味
韓国・日本PA+ ~ PA++++PPD値に応じて4段階で表示
欧州円の中にUVAと書かれたマークSPFに比例して一定水準以上UVAを防ぐときに表示
米国Broad Spectrum(広域スペクトラム)UVBと一緒にUVAも一定基準以上防ぐときに表示

欧州のUVAマークや米国のBroad Spectrum表示は「UVAを一定基準以上防ぐ」という意味にすぎず、PA++++と同じグレードという意味ではありません。PA表示がない製品なら、少なくともこの表示があるか確認してください。国によって使える紫外線防止成分も違うので、同じブランドでも販売国によってUVA対策力が異なることがあります。

UVA対策成分と塗り方

UVA、特に波長の長いUVAまで広く防ぐ成分は多くありません。そのためPAグレードはどんな防止成分をどう組み合わせたかに大きく左右されます。

UVA対策に使われる代表的な成分

酸化亜鉛
無機紫外線散乱剤、UVA領域まで広く防ぐ
アボベンゾン(ブチルメトキシジベンゾイルメタン)
代表的なUVA防止成分、光に弱く安定化成分と一緒に配合
チノソーブS(ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン)
UVA・UVBを一緒に防ぎ光に安定的
チノソーブM(メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)
粒子状でUVA・UVBを一緒に防ぐ
ユビナールAプラス(ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート)
UVAを防ぎ光に安定的

どんなに高いグレードでも少なく塗れば表示どおりには防げません。SPFとPAは皮膚1cm²あたり2mgを塗ったときに測定された値ですが、実際の使用量を調べた研究ではほとんどの人がこれよりずっと少なく塗っていました。顔に必要な量を見極める方法は日焼け止めの適量と2フィンガールールに整理しています。

PAグレードをしっかり生かす順番

  1. 十分な量 — 顔全体と耳・首までたっぷりと
  2. 外出15分前 — ベースの製品が馴染んだ後、最後の段階に
  3. 2時間おきに塗り直す — 汗をかいたり水遊びをしたりした後はすぐに
  4. 曇りの日・室内の窓際でも — UVAは雲やガラス窓を通過するので毎日

AADは外出15分前に日焼け止めを塗り、外にいる間は2時間おきに、水泳をしたり汗をかいたりした後はすぐに塗り直すよう案内しています。

よくある質問

PA++++の日焼け止めはPA+++より重くて息苦しいですか?

必ずしもそうではありません。使用感はグレードよりどんな防止成分をどんなテクスチャーに入れたかによって変わります。軽くのびるPA++++製品も多いので、使用感を直接確かめてみてください。

曇りの日でもPA指数を気にする必要がありますか?

気にしたほうがよいです。UVAは雲をかなり通過するため曇りの日でも皮膚に届きます。天気に関係なくいつもどおり塗りましょう。

室内でもPAが必要ですか?

窓際に長く座っていたり車に長く乗ったりするなら必要です。一般的なガラスはUVBをほとんど遮りますがUVAはかなり通過させます。窓から離れた場所だけで過ごすならPA+++程度でも十分な場合が多いです。

PA++++を塗ってもシミ・くすみが濃くなる気がするのはなぜですか?

塗る量が少なかったり塗り直しを忘れた可能性が高いです。表示グレードはたっぷりの量を基準にしているので、十分に塗って2時間おきに塗り直しましょう。可視光線も色素沈着に影響することがあるので、シミが気になるなら酸化鉄入りのティント(トーンアップ)日焼け止めも合わせて検討できます。

自分の生活に合った日焼け止めを見つける

どんなグレードとテクスチャーが必要かは1日をどこでどう過ごすかによって変わります。SKIN100肌精密分析は100項目以上の問診で生活習慣・スキンケア習慣・外部環境など8つの主要因を分析し、通勤・屋外活動のような紫外線への露出習慣を見つけ出します。AIコーチが結果に合わせて日焼け止めのグレードと塗るルーティンを案内します。

参考文献

  1. 米国皮膚科学会(AAD) — How to select a sunscreen
  2. 米国皮膚科学会(AAD) — How to apply sunscreen
  3. Petersen B, Wulf HC. Application of sunscreen — theory and reality. Photodermatol Photoimmunol Photomed 2014
  4. Battie C, et al. New insights in photoaging, UVA induced damage and skin types. Exp Dermatol 2014

関連項目

医療に関する免責事項

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