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日焼け止めは正しく知って塗れば結果が変わる

公開日: 2025-03-25 · 読了目安 7分

要約: 皮膚科の専門家がただ一つのエイジングケア製品だけを推薦できるとしたら、ほとんどが日焼け止めを選びます。紫外線(UV)は肌の老化(光老化)の最大の原因であり、シミやしわ、ハリの低下といった目に見える変化の大半に関わっているとされます。実際、肌老化の原因の大部分は加齢そのものよりも紫外線による「光老化」が占めると言われ、…

皮膚科の専門家がただ一つのエイジングケア製品だけを推薦できるとしたら、ほとんどが日焼け止めを選びます。紫外線(UV)は肌の老化(光老化)の最大の原因であり、シミやしわ、ハリの低下といった目に見える変化の大半に関わっているとされます。実際、肌老化の原因の大部分は加齢そのものよりも紫外線による「光老化」が占めると言われ、日々のケアでもっとも費用対効果が高いのが日焼け止めなのです。

この記事では、紫外線の種類からSPF・PAの意味、日焼け止めの選び方、そして多くの人が見落としがちな「塗り方」までを、わかりやすく整理しました。

紫外線の2つのタイプ

紫外線は波長によって性質が異なり、肌への作用も変わります。まずはこの違いを理解しておくと、製品選びがぐっと楽になります。

UVA(波長320〜400nm)

  • 真皮の奥深くまで浸透してコラーゲンを破壊するとされる
  • しわ、ハリ低下、色素沈着(シミ、そばかす)に関わる
  • 雲やガラスを透過するため、365日避けたい
  • SPFとは別に「PA指数」で遮断の程度を表示

UVB(波長280〜320nm)

  • 肌の表面(表皮)で吸収される
  • 日焼け(サンバーン)、肌の赤み、ヒリつきと関連
  • 夏、晴れた日の正午前後にもっとも強くなる
  • 「SPF指数」で遮断の程度を表示

覚え方のコツ

ざっくりと、UVAは「Aging(老化)」、UVBは「Burning(日焼け)」 と頭文字でひもづけて覚えると区別しやすくなります。日常のシミ・しわ対策にはUVA、レジャー時の真っ赤になる日焼け対策にはUVBへの意識が大切です。

SPFとPAの意味

数字や「+」の数が多いほど良さそうに見えますが、それぞれが示す意味を知ると、シーンに合った製品を選べるようになります。

SPF(Sun Protection Factor)

UVB遮断の指数です。日焼け止めなしで10分で紅斑(赤み)が生じる肌にSPF30を塗ると、30×10分=300分間、同じ量のUVBが到達するという目安を表します。

  • 日常使い:SPF30〜50
  • 屋外活動・海水浴:SPF50+

PA(Protection Grade of UVA)

日本で始まったUVA遮断の等級です。

  • PA+:UVA遮断効果がある
  • PA++:中程度
  • PA+++:高い
  • PA++++:最高(現在の最大等級)

欧州の製品では、PPDやUVAサークルマークで表記されることもあります。

シーン別の目安早見表

シーンSPFの目安PAの目安
室内・通勤通学など日常SPF30前後PA++ 〜 PA+++
屋外での軽い活動・散歩SPF30〜50PA+++
レジャー・スポーツ・海/山SPF50+PA++++

数字が高いほど肌への負担が増える場合もあるため、「とにかく最高値」ではなく、その日の過ごし方に合わせて選ぶのがおすすめです。

日焼け止めの2つのタイプ

日焼け止めは、紫外線を防ぐ仕組みによって大きく2種類に分けられます。

化学的(有機)遮断剤

  • 紫外線を吸収して熱に変換する
  • 主な成分:アボベンゾン、オキシベンゾン、エカムスルなど
  • 長所:軽い使用感で白浮きしにくい
  • 短所:一部の成分は肌刺激の可能性があり、塗布20〜30分後に効果が発現

物理的(無機)遮断剤

  • 紫外線を反射・散乱させる
  • 主な成分:酸化亜鉛、酸化チタン
  • 長所:塗ってすぐ遮断、肌刺激が低め(敏感肌に向くとされる)
  • 短所:白浮きしやすく、テクスチャーが重め

最近は2つの方式を組み合わせた複合(ハイブリッド)タイプが多く、それぞれの長所と短所を補い合っています。

タイプ別 比較表

比較項目化学的(有機)物理的(無機)
防御の仕組み吸収して熱に変換反射・散乱
使用感軽い・白浮きしにくいやや重い・白浮きしやすい
効果が出るまで塗布後20〜30分塗布直後
向いている肌ベタつきが苦手な方敏感に傾きやすい方

日焼け止めのもっともよくある間違い:塗布量不足

研究によると、ほとんどの人が推奨塗布量の20〜50%しか塗っていないとされます。日焼け止めは顔全体に2mg/cm²の塗布が基準です。成人の顔の場合、約1/4ティースプーン(1.2〜1.5ml、人差し指の第一関節1本分が目安)に相当します。

塗布量が不足すると、SPF50の製品でも実際にはSPF10〜15レベルの遮断力にしかならないと言われます。せっかく高い指数を選んでも、量が足りなければその性能を活かしきれないのです。

正しい日焼け止めの使い方

  1. スキンケアの最後のステップ:保湿剤の上、メイクの前に塗ります
  2. 十分な塗布量:顔全体にたっぷりと、耳・首・デコルテまで忘れずに
  3. 2〜3時間ごとに塗り直し:特に屋外活動時。パウダータイプやミストタイプを活用すると塗り直しが楽になります
  4. 化学的遮断剤:外出の20〜30分前に塗布
  5. 年中使用:曇りの日でもUVAは約90%が届き、ガラス窓も透過します

日焼け止め活用の追加ヒント

  • 基礎化粧品と日焼け止めは、十分に肌になじませてから重ねましょう(ヨレ防止になります)
  • 日焼け止め1つでは心もとない場合、紫外線カット機能のあるクッションファンデーションで補うことができます
  • どうしても塗りたくない日も、SPF15以上のBBクリームやティンテッドモイスチャライザーを使うだけでも役立つとされます

紫外線対策は20代から根気よく続けるほど、累積する肌のダメージを減らし、40〜50代になったときの肌状態に明らかな違いを生むとされています。SKINROUTEでは、肌の状態や生活シーンに合わせたケアの選び方をサポートしています。

よくある質問

曇りの日や室内でも日焼け止めは必要ですか?

はい、必要とされます。UVAは雲やガラスを透過し、曇りの日でも約90%が地表に届きます。窓際で過ごす時間が長い日や在宅の日も、日中は塗っておくと安心です。

SPFやPAは数字・「+」が多いほど良いのですか?

一概にそうとは言えません。日常生活ではSPF30前後・PA++〜+++で十分なことが多く、レジャーや長時間の屋外でSPF50+・PA++++を選ぶ、というように過ごし方で使い分けるのがおすすめです。高指数ほど使用感が重くなる場合もあります。

塗り直しはどのくらいの頻度が目安ですか?

2〜3時間ごとが目安です。特に汗をかいたとき、タオルで拭いたとき、水に入ったあとは効果が落ちやすいため、その都度塗り直すと安心です。パウダーやミストタイプだとメイクの上からでも重ねやすくなります。

敏感に傾きやすい肌にはどちらのタイプが向いていますか?

一般的には、酸化亜鉛・酸化チタンを使った物理的(無機)遮断剤が刺激が少なめで向いているとされます。ただし感じ方には個人差があるため、心配な場合は少量でのパッチテストや、皮膚科専門医への相談をおすすめします。

化学的遮断剤は塗ってすぐ外出しても大丈夫ですか?

化学的(有機)遮断剤は効果が出るまで20〜30分ほどかかるとされるため、外出の20〜30分前に塗っておくのが理想です。すぐに出かけたいときは、塗布直後から働く物理的タイプを選ぶ方法もあります。

※ 本コンテンツは一般的なスキンケアの参考情報であり、医療行為ではありません。皮膚の異常がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。

関連項目

医療に関する免責事項

SKINROUTEは医療機器・医療機関ではありません。すべての情報は一般的なスキンケアの参考情報です。肌の状態が気になる場合は皮膚科専門医にご相談ください。