核心的な答え
顔と首には、人差し指と中指の2本分の長さに日焼け止めを出して塗るのが、よく使われる目安です。ラベルのSPFは肌1cm²あたり2mgを塗ったときの値なので、これより少なく塗ると実際の防御力は表示より下がります。
- 多くの人がSPFの測定基準より少なく塗っているという研究があります
- 一度に厚く塗るより、2回に分けて重ねて塗ると負担なく量を満たせます
- 外にいる間は2時間おきに、汗をかいたり水に入った後はすぐに塗り直します
日焼け止めは、どの製品を選ぶかと同じくらい、どれだけ塗るかが結果を左右します。SKINROUTEが、顔に必要な日焼け止めの量を見積もる2フィンガールールと、量を満たしながらも重くならずに塗る方法を整理しました。
なぜ「量」がSPFと同じくらい重要なのか
ラベルに書かれたSPFは、肌1cm²あたり日焼け止め2mgを塗った状態で測定された値です。つまり「SPF50+」は、これだけたっぷり塗ったときに期待できる防御力という意味です。しかし実際の使用量を調べた研究(Petersen・Wulf, 2014)によると、多くの人はこの基準より少なく塗っています。
塗る量が減ると、実際の防御力も表示より低くなります。どのくらい低くなるかは研究によって推定が異なり一つの数字で言うのは難しいですが、方向性は明らかです。高価でSPFの高い製品を買っても量を惜しんで塗れば、ラベルの数字ほどの保護は受けにくくなります。そのため、製品を変える前にまず塗る量を合わせることが、もっとも確実な第一歩です。
日焼け止めの量、この数字を覚えてください
- SPFを測定するときに塗る量
- 2 mg/cm²
- 成人が体全体に塗る量
- 1 オンス(約30mL)
- 外にいるときの塗り直しの間隔
- 2 時間
出典: Petersen・Wulf(2014)・米国皮膚科学会(AAD)
2フィンガールールで顔の量を見積もる
1cm²あたり2mgを毎回はかりで測ることはできないので、顔と首に必要な量を見積もる方法として2フィンガールール(Two-finger rule)が広く使われています。人差し指と中指の手のひら側の面に、指の根元から先まで日焼け止めを一列に出すと、顔と首の前面に塗る量になります。ローション・フルイドのように出して使うテクスチャーに最も合います。
クリーム・スティック・クッションのように指に出しにくいテクスチャーは、最初に一度2フィンガー分のローション日焼け止めを手のひらに出してサイズを目に慣らしておくと、次から似た量を見積もりやすくなります。スティックは1~2回なぞる程度では量が大きく不足するので、同じ部位を何度も往復させて塗りましょう。
2フィンガールールで塗る
- 出す — 人差し指と中指に、指の根元から先まで一列に
- 分ける — 半分を額・両頬・鼻・あごに点をつけるように置く
- 伸ばす — 強くこすらず、軽く広げてたたくように吸収させる
- 重ね塗り — 1~2分後に残りの半分をもう一度
- 塗り忘れやすい場所 — ヘアライン・耳・首の側面と後ろまで仕上げる
米国皮膚科学会(AAD)は、外出15分前に日焼け止めをあらかじめ塗るよう勧めています。2回に分けて塗る時間まで考えると、洗顔と保湿の直後に日焼け止めから始める方が余裕を持てます。
体にはどれくらい塗るべきか
体は顔より面積がはるかに広いため、必要な量もはるかに多くなります。AADは、成人が服で覆われていない体全体を覆うには約1オンス、ショットグラス1杯分ほどの量が必要だと案内しています。半袖のときの腕や首の後ろ、足の甲のように日差しが直接当たる場所は、顔と同じ原則でたっぷり塗りましょう。一度に一部位ずつ出して塗ると、量が均等に行き渡ります。
よくある失敗
日焼け止めを塗るとき、やるべきこと・避けるべきこと
✓ やるべきこと
- 2回に分けて重ね塗りする
- ヘアライン・耳・首の後ろまで塗る
- 外出15分前に塗る
- 外では2時間おきに塗り直す
✕ 避けるべきこと
- 軽いからと一度に薄く塗る
- 強くこすって伸ばす
- トーンアップクリーム・クッション1枚で日焼け止め代わりにする
- 高価な製品だからと量を惜しむ
1. 一度に薄く塗る
さらっとして吸収の速い日焼け止めほど、少なく塗りがちです。一度に薄く伸ばすと量が足りずムラになりやすいので、半分に分けて2回重ねて塗りましょう。
2. ヘアライン・耳・首の後ろの塗り忘れ
額のヘアライン、耳、首の側面と後ろ、小鼻の横は、よく塗り忘れる場所です。毎日日差しを受ける場所なので、シミができやすい場所でもあります。
3. 塗り直しを飛ばす
朝しっかり塗っても、汗・皮脂・摩擦で日焼け止めは少しずつ落ちていきます。AADと米国FDAは、外にいる間は少なくとも2時間おき、水泳や汗をかいた後はすぐに塗り直すよう案内しています。メイクの上への塗り直し方は日焼け止めの塗り直し完全ガイドに整理しています。
4. 紫外線カットメイクだけを信じる
ファンデーション・クッションは日焼け止めほど厚く塗らないため、SPFが書かれていても表示どおりの防御力は期待しにくいです。日焼け止めを先に十分に塗り、メイクは補助と考えましょう。
量が足りていないサイン
- 外出後に顔だけ赤くほてる
- 同じ日焼け止めを使っているのにシミがどんどん濃くなる感じがする
- 「日焼け止めを塗ったのに焼けた」と感じる
こうしたサインがあれば、製品を変える前に塗る量と塗り直しをまず見直しましょう。古い日焼け止めは防御力が落ちることがあるので、FDAの案内どおり使用期限も一緒に確認するとよいでしょう。
量を増やしても負担なく塗る方法
推奨量をすべて塗ると重くなったり白浮きするのではと心配で、つい量を減らしてしまいます。以下の方法で負担を減らしながら量を満たすことができます。
- 2回に分けて塗る: 半分を先に伸ばして1~2分吸収させ、残りを重ねます。一度に厚く塗るより、均一で軽い仕上がりになります。
- たたいて吸収させる: こすって伸ばすと片側に寄りやすくなります。指で軽くたたいて吸収させましょう。
- テクスチャーを変える: 同じ量なのに重く感じるなら、クリームをフルイド・ジェルタイプに変えてみましょう。肌タイプ別のテクスチャーの選び方は肌タイプ別おすすめ日焼け止めに整理しています。
- 白浮きが気になるとき: 肌の色に近づけたティンテッドタイプは、量を増やしても白く浮く感じが少ないです。
状況別の塗る量と塗り直し
| 朝に塗る量 | 塗り直し | |
|---|---|---|
| 室内中心 | 2フィンガー | 窓際に長くいるときや外出時 |
| 日常の外出 | 2フィンガー | 外にいる間2時間おき |
| 長時間の屋外活動・運動 | 2フィンガー + 露出した体の部位もたっぷり | 2時間おき、汗をかいた後すぐに |
| 水遊び | 耐水性の製品をたっぷり | 表示時間(40分・80分)が過ぎた後やタオルで拭いた後すぐに |
水・汗に強い製品は「耐水性(water resistant)」と表示され、水中で40分または80分間、防御力を保つという意味です。水を完全に防ぐ「防水」製品はないので、表示された時間が過ぎたら塗り直してください。
よくある質問
2フィンガー分は多すぎる気がしますが、本当に全部塗るべきですか?
最初は多く感じますが、2回に分けて重ねて塗ると思ったより重くならず吸収されます。ラベルのSPFはたっぷりの量を基準に測定された値なので、量を満たすことで表示に近い防御力が期待できます。
日焼け止めを少なく塗るとSPFはどれくらい下がりますか?
少なく塗るほど実際の防御力が表示より低くなることは明らかですが、どのくらい下がるかは研究によって推定が異なり、数字で断定するのは難しいです。表示されたSPFを期待するなら、測定基準に近い量を塗ることがもっとも確実です。
SPFが高い製品を少しだけ塗ればいいのではないですか?
おすすめしません。高いSPFも、たっぷり塗ったときの値です。AADは広範囲(Broad Spectrum)防御でSPF30以上の製品を選び、露出した肌を十分に覆うだけ塗るよう案内しています。
トーンアップ日焼け止めも2フィンガー分塗るべきですか?
日焼け止めとして使うなら同じ量が必要です。量を満たすのが負担なら、トーンアップ効果の弱い日焼け止めを先にたっぷり塗り、トーン補正はその上に軽く重ねる方法もあります。
自分の紫外線対策の習慣を見直す
日焼け止めをどれくらい、いつ塗るかは生活パターンによって変わります。SKIN100肌精密分析は100項目以上の問診で生活習慣・スキンケア習慣・外部環境など8つの主要因を分析し、紫外線への露出習慣と日焼け止めの使用習慣を一緒に見つけ出します。