コアとなる答え
脂っぽく黄色みを帯びた角質がまとまって落ちるならフケ、頭皮がつっぱって小さく白い粉が舞うなら乾燥した頭皮の角質である可能性が高いです。フケはフケ用シャンプーで、乾燥した頭皮はやさしい洗浄と保湿でケアする必要があるため、方向がまったく異なります。
- フケは頭皮にもともといるマラセチアと皮脂が絡んで生じます
- フケ用シャンプーは泡を頭皮にしばらく置いてからすすぐ必要があります
- 赤い角質と強いかゆみが続く場合は皮膚科専門医に相談してください
肩に落ちる白い角質がすべてフケというわけではありません。SKINROUTEがフケと乾燥した頭皮の角質を見分ける基準と、原因に合わせてシャンプーとケアを選ぶ方法を整理しました。
フケと乾燥した頭皮の角質、一目で比較
2つは見た目は似ていても出発点が違います。フケは皮脂が多い頭皮で、乾燥した頭皮の角質は水分が不足した頭皮で起こりやすいです。そのため乾燥した頭皮にフケ用シャンプーを毎日使うとより強くつっぱることがあり、フケがある頭皮にオイルを塗ると脂っぽい角質がむしろ増えることがあります。
フケ vs 乾燥した頭皮の角質
| フケ | 乾燥した頭皮の角質 | |
|---|---|---|
| よくあるきっかけ | マラセチアと皮脂が絡む | 頭皮の水分不足、バリアの低下 |
| 角質の見た目 | 大きく脂っぽく黄色みを帯びてまとまる | 小さく乾いた白い粉状 |
| 頭皮の感触 | 脂っぽい、または普通 | つっぱって乾燥している |
| かゆみ | よくある | 出ることがある |
| 悪化するとき | 暑くて湿度の高い日、ストレスが大きい時期 | 乾燥する季節、熱いお湯、強いシャンプー |
| ケアの方向性 | フケ用シャンプー | やさしい洗浄と保湿 |
フケはなぜできる?
マラセチア(Malassezia)は誰の頭皮にも住んでいる酵母(カビの一種)です。皮脂をエサにして増えますが、皮脂を分解する過程でできる物質に頭皮が敏感に反応すると、角質がいつもより早く、まとまって落ちてきます。同じ菌がいてもフケが出る人と出ない人がいるのはこのためです。
フケが増えやすい条件
- 脂性頭皮: マラセチアのエサになる皮脂が多いです。
- 暑くて湿度の高い天気: 汗と皮脂が頭皮に長くとどまります。
- ストレス・睡眠不足: 米国皮膚科学会(AAD)はストレスが皮脂分泌とかゆみを強めることがあると説明しています。
- 洗う間隔が長すぎるとき: 皮脂と角質が頭皮にたまります。
フケ用シャンプーの正しい使い方
AADはフケ用シャンプーをすぐすすがず、泡を頭皮にしばらく置いてからすすぐよう案内しています。成分が頭皮にとどまる時間があってはじめて役割を果たすためです。毛髪よりも頭皮に泡をのせることがポイントです。
フケ用シャンプーの使い方
- 頭皮を濡らす — ぬるま湯で頭皮まで十分に濡らす
- 頭皮に泡立てる — 毛髪より頭皮に泡をのせて指先でこする
- しばらく置く — 製品に記載された時間だけ頭皮に置いてすすぐ
- 丁寧にすすぐ — 耳の後ろ・うなじまで泡が残らないようすすぐ
- 減らして維持 — 角質が減ったら使う回数を減らし、やさしいシャンプーと交互に使う
乾燥した頭皮の角質はなぜできる?
乾燥した頭皮の角質はマラセチアとは関係なく、頭皮のバリアが弱くなって水分が抜け出すことで角質が小さな粉のように落ちる状態です。顔が乾燥したときに角質が浮くのと似ています。暖房で空気が乾く冬や季節の変わり目、洗浄力の強いシャンプー、熱いお湯とドライヤーの熱、頻繁なカラー・パーマがよくあるきっかけです。
そのためフケ用シャンプーではなく、頭皮の水分を守る方向でケアします。AADは乾燥した肌のためにシャワーを5~10分と短く、ぬるま湯で行い、無香料の製品を使い、乾燥する季節には加湿器をつけるよう勧めています。頭皮にも同じ原則を当てはめられます。
乾燥した頭皮、やるべきこと・避けるべきこと
✓ やるべきこと
- ぬるま湯で短く洗う
- 保湿成分入りのやさしいシャンプー
- つっぱるなら洗う間隔を少し空ける
- 乾燥する季節は加湿器をつける
✕ 避けるべきこと
- 熱いお湯で長く洗う
- 洗浄力の強いシャンプーを毎日使う
- ドライヤーの熱い風を近づける
- かゆいからと爪で掻く
頭皮の角質によく使われる成分
フケ・乾燥した頭皮に使われる成分
- ジンクピリチオン
- フケ用シャンプーの代表成分 (フケ)
- ピロクトンオラミン
- フケ用シャンプーに使われる成分 (フケ)
- サリチル酸(BHA)
- まとまった角質をやさしく整える (フケ)
- ティーツリー
- 頭皮をすっきり整える (フケ、敏感なら少量から)
- パンテノール
- 乾燥した頭皮の保湿 (乾燥)
- セラミド
- 頭皮のバリア保湿 (乾燥)
- グリセリン
- 水分を抱え込む保湿 (乾燥)
サリチル酸はまとまった角質を整える役割が中心のため、フケには補助的に使われます。ティーツリーは人によってヒリつくことがあるので頭皮が敏感なら低濃度の製品から使いましょう。乾燥した頭皮ならフケケア成分よりパンテノール・セラミド・グリセリンのような水分を守る成分が先です。
フケか乾燥か見分ける方法
髪を洗って1日ほど経ったあと、頭皮と角質を確認しましょう。
- 頭皮が脂っぽく角質が黄色みを帯びてまとまっている → フケの可能性
- 暑くて湿度の高い日やストレスが大きい時期に悪化する → フケの可能性
- 頭皮がつっぱって角質が白い粉のように舞う → 乾燥した頭皮の可能性
- 顔や体も乾燥していて冬にさらに悪化する → 乾燥した頭皮の可能性
両方が混ざっていて分かりにくいなら、片方のケアを2~3週間続けてみて変化を記録しましょう。フケが頭皮を越えて眉毛・鼻の横・耳の後ろまで広がったり、頭皮が赤く角質が厚くついたり、強いフケ・赤い角質が続く場合は自分で解決しようとせず皮膚科専門医に相談してください。
よくある質問
フケは一度なくなればもう出ませんか?
マラセチアは頭皮にもともと住んでいる菌なので、完全になくすというよりコントロールすると考えるのが正しいです。角質が減ったからとフケ用シャンプーをすぐやめると再び増えることがあるので、回数を減らして維持しましょう。
フケのせいで髪が抜けることはありますか?
フケ自体を抜け毛の主な原因と見るのは難しいです。ただしかゆくて強く掻くと頭皮に傷がついて髪が切れることがあります。髪が目立って多く抜けるなら皮膚科専門医に相談してください。抜け毛のタイプは抜け毛の種類完全ガイドで取り上げています。
フケ用シャンプーを数週間使ってもそのままなのはなぜですか?
フケではなく乾燥した頭皮の角質なら、フケ用シャンプーでは改善せずむしろつっぱりが強まることがあります。やさしい洗浄と保湿に切り替えてみて、赤い角質と強いかゆみが続く場合は皮膚科専門医に相談してください。
乾燥した頭皮に頭皮オイルを塗ってもいいですか?
洗う前に軽く塗って洗い流す程度なら問題ありません。ただし脂っぽいフケがあるときにオイルを頭皮に残しておくと、マラセチアのエサが増えることがあるので避けましょう。
自分の頭皮の角質ケアを見つける
自分の頭皮タイプを先に知っておくと、フケか乾燥かを見分けやすくなります。頭皮タイプのセルフチェック法で自分の頭皮をまず確認してみましょう。ストレス・睡眠のような生活の要因も頭皮のコンディションを揺さぶります。SKIN100肌精密分析は100項目以上の問診で生活習慣・スキンケア習慣・外部環境など8つの主要因を分析し、肌のコンディションに影響する習慣を見つけ出します。