コアとなる答え
夜は1日の間に付いた日焼け止め・メイク・皮脂をやさしく落とし、目的に合った活性成分を1つだけ使ったあと、肌タイプに合う保湿剤で仕上げれば十分です。眠っている間に肌がゆったり休めるよう、刺激を減らして保湿はたっぷりするのがポイントです。
- 日焼け止めやメイクをした日はオイルクレンザーのあと、やさしいクレンザーでダブル洗顔します
- レチノール・AHAは夜に使いますが、同じ日に重ねず交互に使います
- 最後の保湿は朝より一段しっとりしたテクスチャーでもかまいません
夜のスキンケアは、日中に肌の上にたまったものをきれいに落とし、眠っている数時間のあいだ肌が心地よく休めるよう保湿で仕上げる工程です。SKINROUTEが夜のルーティンの手順、成分の選び方、よくある失敗を整理しました。
夜のルーティンが大切な理由
日中は肌の上に日焼け止め、メイク、皮脂、汗、ほこりが幾重にも積み重なります。これをそのままにして眠ると、毛穴が詰まったり肌が息苦しくなったりしやすくなります。また眠っている間は塗り直したり洗い流したりする機会がないため、夜に塗った製品はひと晩中肌の上にとどまります。そのため夜は紫外線の心配なく活性成分を使いやすく、保湿剤をたっぷり塗っておくにも適した時間です。
睡眠そのものも肌の状態とつながっています。睡眠の質が低い人ほど肌老化のサインが多く見られ、バリアが傷んだあとの回復も遅かったという研究があります。夜のスキンケアは、こうした夜間の回復が快適に進むよう環境を整える補助的な習慣だと理解しておきましょう。良いクリームを塗ることと同じくらい、十分に眠ることも大切だという意味です。
夜のルーティン5ステップ
夜のルーティンを一目で
- 洗顔 — 日焼け止めやメイクをした日はオイルクレンザーのあと、やさしいクレンザーでダブル洗顔
- 化粧水 — 洗顔後のつっぱりをやわらげるやさしい化粧水を1回
- 活性成分 — レチノール・AHA・ナイアシンアミドの中から目的に合った1つ
- アイクリーム — 乾燥しやすい目元に少量を軽くたたき込んで浸透 (任意)
- 保湿 — 肌タイプに合うクリームで仕上げ、唇にはリップクリーム
1. 洗顔
日焼け止めやメイクをした日は、オイル・バームクレンザーでまず浮かせてから弱酸性のフォームクレンザーでもう一度洗うダブル洗顔がすっきりします。メイクをしていない日はやさしいクレンザー1回で十分です。ぬるま湯を使い、指先でやさしく洗ったあとはタオルでこすらず、軽く押さえるようにして水気を取りましょう。ダブル洗顔が必要な場合とそうでない場合はダブルクレンジングガイドに別途整理しています。
2. 化粧水
洗顔直後に肌がつっぱるなら、ヒアルロン酸・パンテノールのように水分を補うやさしい化粧水を1回塗ります。何枚も重ねづけする必要はありません。脂性・ニキビ肌ならサリチル酸(BHA)化粧水を週2~3回使うこともできますが、同じ日にレチノールやAHAを使うならお休みします。
3. 活性成分
夜は活性成分を使うのに適した時間です。レチノールは光に弱く、使用中は肌が紫外線に敏感になりやすいため、通常は夜に使うよう案内されています。米国皮膚科学会(AAD)は、レチノールがビタミンA誘導体であり、最初は1日おきから始めて肌が慣れたら回数を増やすよう勧めています。米国FDAはAHAが肌の紫外線への感受性を高める可能性があると案内しているため、夜に使った場合は翌朝の日焼け止めを念入りに塗る必要があります。
夜に使うとよい成分
- レチノール
- 肌質・小じわのケア、1日おきから開始
- グリコール酸(AHA)
- 古い角質を整える、週2~3回
- ナイアシンアミド
- 肌トーンとキメを整える、毎日使用可
- ペプチド
- ハリのケア、毎日使用可
- セラミド
- バリアを満たす保湿
一度に複数の活性成分を重ねるより、目的に合った1つを選ぶほうが刺激を減らせます。レチノールとAHAはどちらも角質のターンオーバーを早める成分なので、同じ日に重ねるとヒリつきや赤みが出やすくなります。曜日を分けて交互に使いましょう。レチノールの刺激を減らすコツはレチノールサンドイッチ法で紹介しています。
4. アイクリーム (任意)
目元は顔の中でもっとも肌が薄く皮脂腺も少ないため乾燥しやすい部位です。必要であれば薬指で少量を目の下の骨に沿って軽くたたくように塗ります。顔用の保湿剤で十分な場合は省いてもかまいません。目元にレチノール製品を使うときは、顔より低い頻度から始めましょう。
5. 保湿
夜の保湿剤は朝より一段しっとりしたテクスチャーでもかまいません。上から日焼け止めやメイクを重ねる必要がないためです。AADは保湿剤がジェル、ローション、クリーム、軟膏の順に水分を抱え込む力が強くなり、香料が入っていない製品ほど刺激が少ないと案内しています。洗顔後、水分が少し残っているうちにすぐ塗ると水分を閉じ込めやすくなります。
- 乾燥肌: セラミド入りのクリーム、乾燥する部分はもう一枚重ねる
- 脂性肌: 軽いジェルクリームやノンコメドジェニックの水分クリームを薄く
- 混合肌: Tゾーンはジェル、乾燥する頬はクリームと部位ごとに使い分け
唇は皮脂がほとんど出ないため乾燥しやすい部位です。寝る前にリップクリームを薄く塗っておくと、朝までうるおいが続きます。
夜のルーティンで避けたいこと
夜のルーティン、やるべきこと・避けるべきこと
✓ やるべきこと
- ぬるま湯でやさしく洗顔
- 活性成分は1日1つ
- 水分が残っているうちにすぐ保湿
- 新しい製品は先に腕の内側でテスト
✕ 避けるべきこと
- レチノールとAHAを同じ日に重ねて使う
- 熱いお湯・強くこする洗顔
- メイクを落とさずに眠る
- 新しい活性成分を一度に何種類も始める
レチノールと強めのAHAを同じ日に使う
どちらも角質のターンオーバーを早める成分のため、同じ日に重ねると必要以上に角質が取れてバリアが弱くなることがあります。片方を使う日はもう片方を休みましょう。
熱いお湯で洗顔する
熱いお湯は肌表面の脂質まで洗い流し、洗顔後のつっぱりを強めます。夜の洗顔はぬるま湯で手早く済ませましょう。
寝る直前まで画面を見る
寝る直前まで明るい画面を見ていると、寝つきの妨げになることがあります。睡眠の質が肌の状態とつながっていることを考えると、スキンケアを終えたら画面から離れるのがおすすめです。
ナイトクリームとスリーピングマスク、いつ何を使う?
ナイトクリームは毎日使う基本の保湿剤で、スリーピングマスクは乾燥する日の最後に重ねる任意のアイテムです。両方を毎日使う必要はありません。
ナイトクリーム vs スリーピングマスク
| ナイトクリーム | スリーピングマスク | |
|---|---|---|
| 使う頻度 | 毎日 | 週2~3回、または特に乾燥する日 |
| 役割 | 肌タイプに合わせた基本の保湿 | 最後に膜を作り水分の蒸発を抑える |
| 向いている時期 | 一年中 | 乾燥する季節、つっぱりが強い日 |
| 注意点 | 脂性肌は軽いテクスチャーを | ニキビ肌は乾燥する部分だけに |
よくある質問
レチノールはなぜ夜に塗るとよいのですか?
レチノールは光に弱く、日中に塗ると成分が分解されやすいうえ、使用中は肌が紫外線に敏感になることがあります。そのため夜に塗り、翌朝は日焼け止めを念入りに塗るのが基本です。
朝のルーティンと夜のルーティンは完全に分けるべきですか?
完全に分ける必要はありません。朝は日焼け止めで肌を守ることに重点を置き、夜は洗顔・保湿・活性成分に重点を置きます。レチノール・AHAのように肌を紫外線に敏感にしやすい成分だけ夜に回せば十分です。
夜にビタミンCを使ってもいいですか?
使ってもかまいません。ビタミンCは朝・夜どちらにも使えます。ただしレチノールやAHAと同じ日に重ねるとヒリつくことがあるので、夜に使うならレチノール・AHAを休む日に塗りましょう。
メイクをしなかった日もダブル洗顔をすべきですか?
いいえ。日焼け止めだけを軽く塗った日は、やさしいクレンザー1回で十分な場合が多いです。ウォータープルーフの日焼け止めやカラーメイクをした日はオイルクレンザーでまず浮かせましょう。
自分の肌に合う夜のルーティンを見つける
同じ5ステップでも、肌タイプや生活リズムによって合う成分やテクスチャーは異なります。SKIN100肌精密分析は100項目以上の問診で生活習慣・スキンケア習慣・外部環境など8つの主要因を分析し、睡眠習慣や夜のルーティンで変えるべき点を見つけ出します。AIコーチが結果に合わせて活性成分を取り入れる時期と組み合わせを案内します。