角質除去(Exfoliation)は死んだ角質細胞を除去して細胞ターンオーバーを促進し、肌のキメを改善する過程です。正しく行えば肌トーン向上、吸収力改善、毛穴詰まり予防に役立ちますが、過度に行うと肌バリアを破壊します。
角質除去は大きく物理的(スクラブ、クレンジングブラシ)と化学的(酸系成分)方法に分けられます。現在の皮膚科学では化学的方法が肌により均一で刺激が少ないと見られています。
化学的角質除去成分の比較
### AHA(Alpha Hydroxy Acid, アルファヒドロキシ酸)
水溶性(Water-Soluble)成分で、肌表面の角質細胞間の結合を分離して剥離を促進します。
主な成分
- グリコール酸(Glycolic Acid):分子量がもっとも小さく浸透力が強い、もっとも研究が多い
- 乳酸(Lactic Acid):グリコール酸より刺激が少なく、保湿効果も兼備
- マンデル酸(Mandelic Acid):もっとも刺激が少ない、敏感肌に適する
効果:表皮の角質除去、色素沈着改善、肌のキメ整え、小じわ
注意:紫外線感受性の増加→日焼け止め必須
適した肌:乾燥、色素沈着、光老化が気になる肌
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### BHA(Beta Hydroxy Acid, ベータヒドロキシ酸)
脂溶性(Lipid-Soluble)成分。皮脂と親和力があり毛穴の奥まで浸透して皮脂と角質を一緒に溶かします。
主な成分:サリチル酸(Salicylic Acid)0.5〜2%
効果:毛穴の角質除去、皮脂調整、ニキビ予防、ブラックヘッド改善
抗炎症効果:サリチル酸は抗炎症作用もあり、ニキビ紅斑の緩和に役立つ
適した肌:脂性、ニキビ肌、毛穴の広い肌
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### PHA(Poly Hydroxy Acid, ポリヒドロキシ酸)
AHAより分子量が大きく浸透が遅いです。表面でのみ作用し刺激がもっとも少ないです。
主な成分
- グルコノラクトン(Gluconolactone)
- ラクトビオン酸(Lactobionic Acid)
効果:非常に優しい角質除去+抗酸化+保湿
適した肌:敏感、アトピー、乾燥肌、角質除去入門者
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肌タイプ別おすすめ成分&頻度
| 肌タイプ | おすすめ成分 | 推奨頻度 |
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| 脂性・ニキビ肌 | BHA(サリチル酸1〜2%) | 週3〜4回 |
| 乾燥・色素沈着 | AHA(グリコール酸、乳酸) | 週1〜2回 |
| 敏感肌 | PHAまたは低濃度乳酸 | 週1回または隔週 |
| 混合肌 | TゾーンはBHA、乾燥部はAHAまたはPHA | 週2〜3回 |
正しい使い方
pH:AHAはpH 3〜4で、BHAはpH 3〜4で効果的。pHが高いと効果が大きく落ちます。
時間:大部分は夜に使用。日焼け止めなしで昼に使うと紫外線感受性のリスク。
レイヤリング:レチノールと同じ夜の使用は避ける。交互に使用を推奨。
導入方法:最初はもっとも低い濃度・頻度から始める。4〜6週間後に評価。
角質除去過剰の肌の症状
- 洗顔後10分以内のひどいつっぱり
- 化粧品塗布時のヒリつき
- 肌がつるつるしているのに簡単に赤くなる
- 角質がかえって増えて見える逆説
- ニキビが悪化する
こうした症状が現れたら即座に角質除去製品の使用を中止しバリア回復に集中する必要があります。角質除去は「多い=良い」ではなく適正な周期を守ることが核心です。